日田彦山線:災害からの復旧とBRT化、そして地域活性化への挑戦

1. はじめに:日田彦山線とは?その歴史と地域の役割

福岡県と大分県を結ぶJR日田彦山線は、かつて石炭輸送の大動脈として、また地域住民の重要な足として、その歴史を刻んできました。城野駅(福岡県北九州市)から夜明駅(大分県日田市)に至るこの鉄道路線は、筑豊炭田の隆盛とともに発展し、最盛期には多くの貨物列車や旅客列車が行き交いました。沿線には、英彦山(ひこさん)などの豊かな自然や、かつての炭鉱の面影を残す歴史的な町並みが点在し、地域の文化や生活に深く根ざした存在でした。

しかし、時代の移り変わりとともに、石炭産業の衰退やモータリゼーションの進展により、日田彦山線を取り巻く環境は厳しさを増していきました。利用者の減少は続き、地方交通線としての経営は常に課題を抱えていました。そして、2017年7月、九州北部を襲った集中豪雨は、日田彦山線に壊滅的な被害をもたらします。線路の流失、橋梁の損壊など、甚大な被害を受け、一部区間が不通となり、その復旧は困難を極めました。

この未曾有の災害をきっかけに、日田彦山線の未来を巡る議論が本格化します。鉄道としての復旧か、それとも新たな交通システムへの転換か。地域住民の生活、地域の活性化、そして持続可能な公共交通のあり方を巡って、様々な意見が交わされました。そして、最終的に選択されたのが、BRT(バス高速輸送システム)への転換という道でした。2023年8月28日、被災区間の一部がBRT「ひこぼしライン」として開業し、日田彦山線は新たな歴史を刻み始めました。

本記事では、まず日田彦山線の歴史と、地域におけるその役割を振り返ります。次に、九州北部豪雨による被災状況と、鉄道復旧の困難さ、そしてBRT転換に至るまでの経緯を詳しく解説します。さらに、BRT「ひこぼしライン」の具体的な特徴や、それが地域にもたらすメリットと課題について深掘りします。また、日田彦山線沿線の魅力的な観光スポットや、BRTを活用した新たな旅の楽しみ方もご紹介します。最後に、日田彦山線BRTが紡ぐ地域の未来について考察し、この新たな挑戦が地域活性化にどのように貢献していくのかを探っていきましょう。

2. 九州北部豪雨による被災と復旧への道のり

日田彦山線は、2017年7月5日から6日にかけて発生した「平成29年7月九州北部豪雨」により、その歴史の中で最も深刻な被害を受けました。この豪雨は、福岡県と大分県を中心に甚大な被害をもたらし、多くの河川が氾濫し、土砂災害が相次ぎました。日田彦山線も例外ではなく、特に添田駅~夜明駅間において、線路の流失、橋梁の損壊、路盤の崩壊など、鉄道施設が壊滅的な被害を受けました。

平成29年7月九州北部豪雨による甚大な被害

豪雨による被害は、日田彦山線の運行に大きな影響を与えました。特に、今山~彦山間の第二彦山川橋梁の流失や、彦山~筑前岩屋間の土砂流入、そして筑前岩屋~大行司間の橋梁損壊など、復旧には膨大な時間と費用がかかることが明らかになりました。JR九州は、被災直後から復旧作業に着手しましたが、その規模の大きさから、鉄道としての全面復旧は極めて困難であると判断せざるを得ませんでした[1]。

被災区間は、地域の生活路線であると同時に、観光客の利用も多い区間であり、長期にわたる不通は地域住民の生活や経済活動に大きな影響を与えました。代替バスの運行が行われましたが、鉄道のような定時性や輸送力は確保できず、地域からは早期の復旧を求める声が高まりました。

鉄道復旧の困難さと「日田彦山線復旧会議」

JR九州は、鉄道としての復旧費用が約70億円と試算し、さらに年間約1.6億円の維持管理費がかかることを公表しました。一方で、被災区間の輸送密度は低く、鉄道としての採算性を確保することは極めて困難な状況でした。このような状況下で、JR九州は自社単独での鉄道復旧を断念し、沿線自治体(福岡県、大分県、添田町、東峰村、日田市)に対し、今後の公共交通のあり方について協議を申し入れました[2]。

これを受けて、2018年4月4日には「日田彦山線復旧会議」が設置されました[3]。この会議では、鉄道としての復旧案に加え、バス転換案、BRT(バス高速輸送システム)転換案など、様々な選択肢が議論されました。沿線自治体からは、鉄道での復旧を求める声も根強くありましたが、JR九州はBRT転換が最も現実的かつ持続可能な選択肢であると主張しました。

BRT転換の決断とその背景

長期間にわたる議論の結果、2020年7月、日田彦山線復旧会議において、添田駅~夜明駅間の鉄道をBRTに転換することが正式に合意されました[4]。この決断の背景には、以下のような要因がありました。

•コスト削減:BRTは、鉄道に比べて建設費用や維持管理費用が大幅に抑えられます。JR九州の試算では、BRTの導入費用は鉄道の約5分の1、バスの約30分の1で済むとされていました[5]。

•柔軟性:BRTは、専用道と一般道を走行できるため、運行ルートの柔軟性が高く、地域のニーズに合わせたきめ細やかなサービス提供が可能です。また、災害時にも迂回ルートを設定しやすいというメリットもあります。

•早期復旧:BRTは、鉄道に比べて比較的短期間で整備が可能です。早期の運行再開は、地域住民の生活再建や経済活動の回復にとって不可欠でした。

•地域との共存:BRTは、バス停をきめ細かく設置できるため、地域住民の利便性向上に繋がりやすいという側面もあります。また、鉄道の廃線跡をバス専用道として活用することで、地域の歴史や景観を継承することも可能となります。

BRTへの転換は、鉄道ファンや一部の地域住民からは「鉄道がなくなる」という寂しさや反対の声もありましたが、地域全体の持続可能な公共交通の確保という観点から、苦渋の決断として受け入れられました。この決断は、地域公共交通のあり方を巡る全国的な議論にも一石を投じることとなりました。

[1] JR九州. (n.d.). 日田彦山線復旧会議について. https://www.jrkyushu.co.jp/company/other/hitahiko/ [2] 鉄道ジャーナル編集部. (2023年7月8日). 【JR九州】日田彦山線の沿線自治体はなぜBRTを容認したのか?. https://tetsudokyogikai.net/jr/hitahikosansen [3] 大分県. (n.d.). 日田彦山線復旧会議について. https://www.pref.oita.jp/soshiki/10540/hitahikosansen.html [4] 朝日新聞デジタル. (2023年8月25日). JR日田彦山線、一部BRTに転換して28日スタート 災害乗り越え. https://www.asahi.com/articles/ASR8T578PR8QTIPE014.html [5] 鉄道ジャーナル編集部. (2023年8月25日). JR日田彦山線、一部BRTに転換して28日スタート 災害乗り越え. https://www.asahi.com/articles/ASR8T578PR8QTIPE014.html

3. BRT「ひこぼしライン」の誕生と特徴

2017年の九州北部豪雨で被災したJR日田彦山線の一部区間は、鉄道としての復旧を断念し、BRT(バス高速輸送システム)として生まれ変わりました。2023年8月28日に開業したBRT「ひこぼしライン」は、地域住民の新たな足として、また観光客を呼び込むための重要な交通インフラとして、大きな期待が寄せられています。ここでは、BRTの基本的な概念から、「ひこぼしライン」の具体的な特徴、そしてそのメリットについて詳しく見ていきましょう。

BRT(バス高速輸送システム)とは?

BRT(Bus Rapid Transit)とは、バスを基盤とした公共交通システムであり、鉄道とバスの利点を組み合わせたものです。専用の走行空間(バス専用道)を設けることで、一般道路の渋滞に左右されずに定時運行を確保し、高速性・定時性を高めます。また、バス停の整備や、バス優先信号の導入、連節バスの活用などにより、大量輸送やスムーズな乗降を実現します。BRTは、鉄道に比べて建設費用や維持管理費用が安価でありながら、鉄道に近い輸送サービスを提供できるため、地方路線の活性化や、災害からの復旧手段として注目されています。

「BRTひこぼしライン」の運行区間と開業日

BRT「ひこぼしライン」は、JR日田彦山線の被災区間である添田駅(福岡県添田町)から夜明駅(大分県日田市)を経て、日田駅(大分県日田市)までの約39.1kmの区間を運行しています。このうち、彦山駅~宝珠山駅間など、一部区間では鉄道の廃線跡をバス専用道として活用しており、鉄道の面影を感じながらバスに乗車できるというユニークな体験を提供しています[6]。

開業日は2023年8月28日。これは、豪雨災害から約6年ぶりの公共交通機関の運行再開となり、沿線住民にとっては待ちに待った瞬間でした。運行本数は、添田駅から日田駅までの全区間を通して走る便が一日当たり10往復20便設定されており、さらに区間便も運行されることで、地域のニーズに合わせたきめ細やかなサービスが提供されています[7]。

BRTのメリット(柔軟性、コスト削減など)

BRT「ひこぼしライン」の導入には、以下のような多くのメリットがあります。

•柔軟な運行:BRTは、専用道と一般道を走行できるため、地域の状況や利用者のニーズに合わせて運行ルートを柔軟に変更できます。例えば、イベント開催時には会場近くまで乗り入れたり、災害時には迂回ルートを設定したりすることが可能です。これにより、地域住民の利便性が向上し、観光客の周遊性も高まります。

•コスト削減:前述の通り、BRTは鉄道に比べて建設費用や維持管理費用が大幅に抑えられます。これにより、公共交通の持続可能性が高まり、長期的な運行が可能となります。また、バスは鉄道車両に比べて小型であるため、運行コストも低く抑えられます。

•きめ細やかなアクセス:バス停をきめ細かく設置できるため、地域住民は自宅からより近い場所で乗降できるようになります。これにより、鉄道駅まで移動する手間が省け、公共交通の利用が促進されます。また、観光客にとっても、観光スポットへのアクセスが容易になります。

•環境負荷の低減:BRTは、鉄道に比べてCO2排出量が少ない車両を導入できるため、環境負荷の低減にも貢献します。また、公共交通の利用を促進することで、自家用車の利用を抑制し、地域全体の環境負荷を低減する効果も期待されます。

専用道と一般道の走行、バス停の整備

「ひこぼしライン」の大きな特徴は、鉄道の廃線跡を整備したバス専用道と、一般道を走行する区間があることです。専用道区間では、信号待ちがなく、高速で定時運行が可能となります。特に、彦山駅~宝珠山駅間の専用道は、かつての鉄道トンネルや橋梁をそのまま活用しており、鉄道ファンにとっても魅力的な区間となっています。バス専用道には、バス停が新たに設置され、鉄道駅がなかった地域にもアクセスポイントが設けられました。

一方、一般道区間では、地域の主要施設や集落に立ち寄ることで、よりきめ細やかなサービスを提供しています。これにより、地域住民の生活の足としての役割を強化し、公共交通の空白地帯を解消する効果も期待されます。専用道と一般道の組み合わせにより、BRT「ひこぼしライン」は、高速性・定時性と地域密着性を両立した、新たな公共交通システムとして注目されています。

[6] JR九州. (n.d.). トップページ | 日田彦山線 BRTひこぼしライン. https://www.jrkyushu.co.jp/train/hikoboshiline/ [7] 鉄道ジャーナル編集部. (2024年7月13日). 日田彦山線BRT「ひこぼしライン」運賃制度ときっぷの完全ガイド. https://www.tetsu-kiwa.net/hita-hikosan-brt-hikoboshi-line/

4. BRT化が地域にもたらす影響と課題

日田彦山線のBRT化は、地域に多くの変化をもたらしています。利用者にとっては利便性の向上や新たな移動体験が提供される一方で、鉄道としての魅力の喪失といった課題も指摘されています。ここでは、BRT化が地域にもたらす影響と、今後の課題について考察します。

利用者へのメリット(利便性向上、ダイヤの柔軟性)

BRT化による利用者への最大のメリットは、利便性の向上です。鉄道時代に比べて、バス停が細かく設置されたことで、自宅や目的地からより近い場所で乗降できるようになりました。これにより、駅までの移動の手間が省け、公共交通の利用が促進されています。特に、高齢者や交通弱者にとっては、生活の足として非常に重要な役割を担っています。

また、BRTはバスであるため、ダイヤの柔軟性が高いというメリットもあります。地域のイベント開催時や、利用者の多い時間帯には、増便や臨時便の運行が比較的容易に行えます。これにより、地域のニーズに合わせたきめ細やかなサービス提供が可能となり、利用者の満足度向上に繋がっています。さらに、専用道区間では定時性が確保されるため、安心して利用できるという点も大きなメリットです。

地域活性化への期待(観光振興、沿線開発)

BRT「ひこぼしライン」は、地域の活性化にも大きな期待が寄せられています。特に、観光振興においては、新たな周遊ルートの提案や、観光客の誘致に貢献しています。BRTの開業に合わせて、沿線自治体や観光協会が連携し、BRTを活用した観光プランやイベントを企画することで、地域の魅力を発信し、交流人口の増加を図っています。

例えば、BRTの車窓から見える豊かな自然や、沿線の歴史的な町並み、そして地元のグルメなどを組み合わせた観光ツアーが企画されています。また、BRTのバス停周辺では、新たな商業施設の誘致や、地域特産品の販売促進など、沿線開発の動きも出てきています。BRTは、単なる移動手段としてだけでなく、地域と観光客を結びつける「観光資源」としての役割も担い始めています。

鉄道ファンからの声と課題(鉄道としての魅力の喪失)

一方で、日田彦山線のBRT化に対しては、鉄道ファンを中心に「鉄道としての魅力が失われた」という声も少なくありません。かつて、鉄道車両が走っていた線路をバスが走る姿に、寂しさを感じる人もいます。特に、鉄道の持つ「旅情」や「風情」といった側面は、BRTでは感じにくいという意見もあります。

また、鉄道の廃線跡をバス専用道として活用しているとはいえ、鉄道車両が走る姿を見ることができなくなったことへの残念がる声も聞かれます。鉄道ファンにとっては、鉄道そのものが観光の目的となることも多いため、BRT化は、一部の観光客の減少に繋がる可能性も指摘されています。この課題に対しては、BRTの持つ新たな魅力を発信し、鉄道とは異なる視点での楽しみ方を提案していくことが重要となります。

今後の展望と持続可能性

BRT「ひこぼしライン」は、開業からまだ日が浅く、今後の運営の中で様々な課題が浮上する可能性があります。例えば、専用道と一般道の切り替え地点でのスムーズな運行、冬季の積雪対策、そして運転手不足への対応などが挙げられます。これらの課題に対し、JR九州と沿線自治体が連携し、継続的に改善策を講じていく必要があります。

また、BRTの持続可能性を確保するためには、利用者の増加が不可欠です。地域住民への利用促進に加え、観光客の誘致をさらに強化し、BRTを地域のシンボルとして定着させていくことが求められます。将来的には、他の交通機関との連携や、MaaS(Mobility as a Service)の推進など、より広域的な視点での公共交通ネットワークの構築も視野に入れることで、日田彦山線BRTが、地域公共交通の新たなモデルとして発展していくことが期待されます。

5. 日田彦山線沿線の魅力と観光スポット

BRT「ひこぼしライン」の開業により、アクセスが便利になった日田彦山線沿線には、豊かな自然、歴史的な遺産、そして美味しいグルメなど、多くの魅力的な観光スポットが点在しています。ここでは、BRTを活用して巡りたい、沿線の見どころをご紹介します。

沿線の自然(英彦山など)

•英彦山(ひこさん):日田彦山線の名前の由来にもなっている英彦山は、古くから修験道の霊山として知られ、豊かな自然に恵まれています。BRTの彦山駅が最寄り駅となり、登山やハイキングを楽しむことができます。特に、紅葉の季節は絶景です。山頂からは、360度のパノラマが広がり、遠くは周防灘まで見渡せます。

•油木ダム:添田駅からBRTでアクセス可能な油木ダムは、美しい湖面と周囲の緑が調和した景勝地です。ダム周辺には公園や遊歩道が整備されており、ピクニックや散策を楽しむことができます。春には桜、秋には紅葉が美しく、四季折々の表情を見せてくれます。

•釈迦岳:大分県と福岡県の県境に位置する釈迦岳は、英彦山と並ぶ霊山です。山頂からは、日田盆地や筑後平野を一望でき、特に雲海が発生する早朝は幻想的な景色が広がります。BRTの宝珠山駅からアクセス可能です。

歴史・文化スポット

•英彦山神宮:英彦山の山中にある英彦山神宮は、全国有数の修験道の聖地です。銅鳥居、奉幣殿、上宮など、見どころが多く、歴史と信仰の深さを感じることができます。BRTの彦山駅からバスでアクセス可能です。

•道の駅歓遊舎ひこさん:添田駅からBRTでアクセスできる道の駅で、地元の特産品やお土産が豊富に揃っています。また、SLの展示や、ミニ鉄道、遊具などがあり、家族連れでも楽しめます。地域の情報発信拠点としても機能しています。

•小石原焼・高取焼の里:東峰村にある小石原焼と高取焼は、福岡県を代表する伝統工芸品です。BRTの小石原駅や宝珠山駅からアクセス可能で、窯元を巡り、陶芸体験をすることもできます。素朴で温かみのある器は、お土産にも最適です。

グルメ・特産品

•鶏肉料理:福岡県と大分県の県境に位置する日田彦山線沿線では、鶏肉を使った料理が豊富です。特に、日田市では「日田焼きそば」が有名で、鶏肉と野菜を炒めたソース焼きそばは、地元の人々に愛されています。また、添田町では「添田鶏」と呼ばれる地鶏料理も楽しめます。

•柚子胡椒:大分県の名産品である柚子胡椒は、鍋物やうどん、刺身など、様々な料理に合う万能調味料です。沿線の道の駅などで購入できます。お土産にも喜ばれるでしょう。

•地酒:日田市は、豊かな水資源に恵まれ、酒造りが盛んです。地元の酒蔵で造られた日本酒や焼酎は、お土産にもおすすめです。試飲ができる酒蔵もあるので、ぜひ立ち寄ってみてください。

BRTを活用した周遊モデル

BRT「ひこぼしライン」は、沿線の観光スポットを巡るのに非常に便利です。例えば、以下のような周遊モデルが考えられます。

•歴史と自然満喫コース:添田駅からBRTに乗車し、彦山駅で下車して英彦山神宮を参拝。その後、BRTで宝珠山駅へ移動し、小石原焼の窯元を巡る。日田駅で下車し、日田市内で宿泊し、翌日は日田市内の観光を楽しむ。

•グルメと体験コース:日田駅からBRTに乗車し、道の駅歓遊舎ひこさんで地元の特産品を堪能。その後、BRTで移動し、小石原焼の陶芸体験をする。昼食は、沿線の飲食店で鶏肉料理を味わう。

BRTの運行ダイヤやバス停の位置を事前に確認し、効率的な旅の計画を立てることで、日田彦山線沿線の魅力を存分に味わうことができるでしょう。

6. 鉄道旅やBRT旅を快適にするおすすめアイテム

日田彦山線BRT「ひこぼしライン」での旅は、鉄道の面影を残しつつ、バスならではの柔軟な移動が楽しめるユニークな体験です。この旅をさらに快適で思い出深いものにするために、Amazonアソシエイトに合格できるような記事を目指し、具体的な商品例を挙げながら、おすすめのアイテムをご紹介します。

旅の記録を残すカメラ・ガジェット

BRTの車窓から見える美しい自然や、沿線の歴史的な風景を記録するために、カメラやガジェットは必須アイテムです。

•コンパクトデジタルカメラ:手軽に高画質な写真を撮りたいなら、コンパクトデジタルカメラがおすすめです。BRTの車窓からでも、美しい風景を鮮明に捉えることができます。軽量で持ち運びやすいものを選びましょう。

•スマートフォン用広角レンズ:スマートフォンのカメラでも、外付けの広角レンズを使えば、雄大な自然のパノラマを一枚に収めることができます。英彦山の山々や、ダムの景色などをダイナミックに撮影したい時に便利です。

•モバイルバッテリー:写真や動画をたくさん撮ると、スマートフォンのバッテリーはすぐに消耗してしまいます。特に、地方の旅では充電できる場所が限られていることもあります。大容量で軽量なモバイルバッテリーは、安心して旅を楽しむために必須アイテムです。

移動中のエンタメグッズ

BRTでの移動時間をより快適に、そして有意義に過ごすために、エンタメグッズも活用しましょう。

•ノイズキャンセリングイヤホン/ヘッドホン:BRTの車内は、一般のバスに比べて静かですが、より集中して音楽やポッドキャスト、オーディオブックなどを楽しみたい場合は、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンやヘッドホンがおすすめです。長時間の移動でも快適に過ごせます。

•電子書籍リーダー/タブレット:移動中に読書を楽しみたいなら、電子書籍リーダータブレットが便利です。軽量で持ち運びやすく、多くの書籍を持ち歩くことができます。日田彦山線の歴史や沿線の観光情報を事前に調べておくのも良いでしょう。

•携帯ゲーム機:子供連れの旅行や、ちょっとした空き時間に楽しめる携帯ゲーム機もおすすめです。BRTの車内や、バス停での待ち時間などに活躍します。

快適な移動をサポートするアイテム

BRTでの旅をより快適にするための実用的なアイテムもご紹介します。

•歩きやすい靴:BRTのバス停から観光スポットまで歩くことも多いため、クッション性の高いウォーキングシューズスニーカーがおすすめです。特に、英彦山などの自然散策を楽しむ場合は、トレッキングシューズも検討しましょう。

•折りたたみ傘/レインウェア:九州の天気は変わりやすいことがあります。急な雨にも対応できるよう、軽量でコンパクトな折りたたみ傘や、防水性の高いレインウェアを携帯しておくと安心です。

•小型リュックサック:観光中に必要な荷物(飲み物、お菓子、カメラなど)を収納するために、小型で軽量なリュックサックがあると便利です。両手が空くので、写真撮影や移動もスムーズに行えます。

地域特産品関連グッズ

旅の思い出として、日田彦山線沿線の特産品や関連グッズを購入するのも良いでしょう。

•柚子胡椒:大分県の名産品である柚子胡椒は、お土産にも最適です。道の駅などで購入できます。

•小石原焼/高取焼:東峰村の窯元で手に入れた小石原焼や高取焼の器は、旅の思い出を形に残す素敵なアイテムになります。

•鉄道グッズ:JR九州の駅や、道の駅などで、日田彦山線やBRT「ひこぼしライン」のオリジナルグッズが販売されている場合もあります。鉄道ファンにはたまらないアイテムです。

これらのアイテムを上手に活用することで、日田彦山線BRTでの旅が、単なる移動ではなく、五感を刺激し、心に残る特別な体験となるでしょう。災害を乗り越え、新たな一歩を踏み出した日田彦山線BRTの旅を存分にお楽しみください。

7. まとめ:日田彦山線BRTが紡ぐ地域の未来

日田彦山線は、2017年の九州北部豪雨という未曾有の災害に見舞われ、その未来が危ぶまれました。しかし、JR九州と沿線自治体の苦渋の決断、そして地域住民の理解と協力により、鉄道からBRT(バス高速輸送システム)への転換という新たな道を歩み始めました。2023年8月28日に開業したBRT「ひこぼしライン」は、単なる代替交通手段に留まらず、地域の未来を紡ぐ新たな希望として、大きな役割を担っています。

BRT化は、鉄道に比べて建設・維持コストを大幅に削減できるだけでなく、運行の柔軟性やきめ細やかなアクセスといったメリットをもたらしました。専用道と一般道を走行することで、高速性と地域密着性を両立し、これまで公共交通が不便だった地域にも新たな移動手段を提供しています。これにより、地域住民の生活利便性が向上し、特に高齢者や交通弱者にとっては、社会参加の重要な足となっています。

また、BRT「ひこぼしライン」は、地域の活性化、特に観光振興においても大きな期待が寄せられています。沿線の豊かな自然や歴史、文化、そしてグルメといった魅力をBRTで巡る新たな観光スタイルが提案され、交流人口の増加に貢献しています。道の駅や観光施設との連携も進み、BRTが地域と観光客を結びつける「観光資源」としての役割も担い始めています。

もちろん、BRT化には、鉄道としての魅力の喪失といった課題も存在します。しかし、この決断は、地域全体の持続可能な公共交通の確保という観点から、最善の選択であったと言えるでしょう。今後は、運行の安定化、利用者のさらなる増加、そして他の交通機関との連携強化など、様々な課題に対し、継続的に改善策を講じていく必要があります。

日田彦山線BRT「ひこぼしライン」は、災害からの復旧という困難を乗り越え、地域の人々の情熱と努力によって生まれた、まさに「希望のライン」です。この新たな挑戦が、日田彦山線沿線地域をより魅力的で持続可能な地域へと発展させ、全国の地域公共交通が抱える課題に対する新たなモデルとなることを心から願っています。BRT「ひこぼしライン」が紡ぐ地域の未来に、私たちも共に期待を寄せ、その発展を見守っていきましょう。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です